物品販売の是非

最近初めてご来院下さった方から、「以前あるカイロに行ったら、健康食品や器具を押し売りされそうになった。カイロに対するイメージがものすごく悪くなった」という内容のお話を伺い、なんともやりきれない思いがしました。

日本にはカイロプラクティックに関する法律がありませんので、誰でも”カイロプラクティク””カイロプラクター”を名乗る事が出来ます。そのために、”カイロ”と名乗って人を引き寄せておいて、健康食品やふとん・マットなどを販売する業者が昔から後を絶たないのです。

中には、初めはまともな治療院としてスタートしたものの、経営に行き詰まって違う方向に走ってしまった人もいるようです。

私は「日本カイロプラクターズ協会」という、カイロプラクティックの日本代表団体の九州地域ブロック監査役を務めさせて頂いています(4月末で任期満了予定)。
自然に業界全体の発展を願うようになりましたが、上記のような業者の所業の為に、真っ当なカイロプラクティックに対する誤解が皆様の中に生じないよう、声を大にして叫びたいような気持ちになります。

私は開業してしばらくしてから、「そういう業者と混同されたくない」という思いが強くなり、腰痛ベルトやテーピング用のテープなど、ごく一部を除いて物品の販売をしない事を決め、13年間その方針を貫いています。

以前は腰痛ベルトさえも、患者さんからの依頼を受けてから取り寄せていた事も一時期あったのですが、痛みで「今この場で要る」という方には当然間に合いませんので、反省して取り寄せ依頼の多かった数アイテムだけは置いて、それ以外は患者さんからのご希望があったときだけ取り寄せてお渡しするようにしています。

国立病院に勤務するある医療関係者の方から、「病気で苦悩している患者さんは、国立病院に入院していながら、通販でなんと病室に健康食品を取り寄せている。少しでも救いを求めて真剣な気持はよく理解できるが、良いのか悪いのかもわからずに、評判や口コミで購入しているケースが多いようで、医療者としては実際に困る事がある。  どうせどこかで購入されるならば、あなた(私・坂井)が知識を元に厳選して患者様に勧めてあげる方が、かえって親切なのだよ」 と言われたことがあります。

実際に、アメリカなどではカイロプラクターが栄養指導も行うし、日本でも人格・識見・技術ともに優れ、私も尊敬するカイロプラクターが、患者さま本位で健康食品を置いておられる例も知っていますが、こういう例は前述の「モノ売りやさん」とは考え方から根本的に違い、もちろんあってよい事だと思います。

ただ、腰椎椎間板ヘルニアで苦しんでいる患者さんに「この水を飲まないと治りません」などと言って、10数万円もする浄水器を売りつけるようなとんでもない事がまかり通っている現状を福岡でも見るにつけ、私は「治療者・施術者に徹するぞ!」という思いを新たにするのです。



腰痛・O脚矯正・骨盤矯正・姿勢矯正など。
福岡県福岡市「博多カイロプラクティック」


by hakata-chiro | 2010-04-19 05:45 | 雑感