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著者は、菊地臣一・福島県立医科大学 理事長兼学長。
「腰痛」の泰斗であり、医師を始めとする医療者向けの著書や論文は数多く、私も繰り返し読んで勉強させて頂いていますが、意外なことに一般向けとしてはこれが初めての本。
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                           メディカルトリビューン  1365円
腰痛に関する一般的な、当たり障りのない家庭向け解説書は 書店に行けばそれこそ山ほどありますが、この本は一般向けながらも、類書とは はっきりと一線を画する内容になっています。

目次からいくつか拾って見ると、
・椎間板ヘルニアがあっても腰痛は治る?
・痛みは天候・湿度に影響される?
・腰痛は脳が作っていた?
・信じる者は救われる
・手術療法で問題解決できるわけではない  etc.etc. 興味をそそられる内容が盛り沢山!

科学的根拠を元に、客観的に腰痛の「謎」を解いていこうとされているもので、カイロプラクティックなどの徒手療法にも言及されています。 

本の「あとがき」で著者は、 
科学的根拠を元に表現しようとすると、(多様な研究報告を踏まえる結果として) 専門家でない読者が読んだ時に「歯切れの悪い表現」で「関心の持てない」本になりかねない という危惧を抱きつつ、しかし「生涯をかけて腰痛を勉強してきた科学者として ”腰痛は100%分かった。必ず治る” というような、世間によくみられる本にはしないという決意」で書き上げた、という事を記されていますが、一読しただけでその工夫が伝わってきます。

このブログにときどき登場される「整形外科医 兼カイロプラクターの”T”先生」は、著者の菊地教授の元で整形外科医としての修業を積まれた方で、奥さまは元・菊地教授の秘書をされていた方だとか(笑)。

菊地先生の臨床と研究にかける情熱についてのお話を伺った事もあり、著書から学ぶ教えが より身近に感じられます。

一般向けに、スムーズに読めるように仕上げてある本ですが、慢性的な腰痛で苦しんでおられる方や、手術
が必要かどうか選択に迷っておられる方など、真剣に痛みに向き合っている方にとっては、新しい発見や 深~い気付きが得られる可能性もある本だと思います。 お勧めします。



腰痛・O脚矯正・骨盤矯正・姿勢矯正など。
福岡県福岡市「博多カイロプラクティック」


by hakata-chiro | 2013-03-13 23:20 | 読書三昧