仕事柄自分の健康管理には気を配っていて運動も欠かさずに行っていますが、張り切りすぎて膝を痛めたように、過去には「鉄製の柱に素足をぶつけて剥離骨折」「無理を重ねて、いきなりめまい」など職業的には人に話すのが恥ずかしいような経験もあります。
「時には自分で痛みや症状を経験するのは大事なんだ」と身内にはうそぶきながら、でも4~5年に一度くらいならそんな思いも有用だと本気で思っている自分がいたりします。
事実、自分で痛みを経験した後の施術には確実に質的な変化が生じていますし、その変化は来院下さる皆様にとってはメリットになっていると確信しています。
そんな過去の「めまい」体験。
ちょっと無理を重ねてしまったある朝、起床するといきなりジャイアントスイング(両足を持って相手をコマのように振り回すプロレス技)で回されているような激しいめまいに襲われました。
幸い短時間で治まり、再び身体を起こそうとすると天井が激しく回ります。
「やってしまったかな?」と少しあせりながらも、めまいに関する知識を思い起こしつつその時の症状をチェックすると、短時間の回転性めまいで頭を左に回すと右に回すより症状が強い。一番強く出るのは左に身体を回しながら起き上がる時。
耳鳴り・難聴・頭痛は無し。運動障害もしびれも無く、発音もしっかり出来るし、飲み込む動きも出来る。神経的な症状は出ていないようだ。
しばらく自分の状態をチェックして、これは重篤な脳や神経疾患ではなく耳鼻咽喉科的な疾患、おそらく「良性発作性頭位めまい症だ」と自己診断。何らかの違う症候が現れたらすぐに検査を受けに行こうと心に思いつつもホッと一息(笑)。
ちなみに「めまい」の相談を受けた時には、まず専門医(場合により耳鼻咽喉科・脳外科・神経内科)の受診をおすすめしますが、予備知識なしで急に強い症状に襲われた時に”脳が壊れたんじゃないか”と不安に思う方が多いのは、体験してみると納得でした。
階段は必ず何かにつかまり、車の運転をしないようにして、2日目自己診断に自信を持ってからは頭を左右に動かしたり背伸びをしたり、勉強のつもりでわざとめまいを誘発して「おう、回る回る!」と楽しんでいたら、横にいた家内から「バカじゃないの?」とつぶやかれ(笑)、「これが自己治療になるんだ」と強弁して繰り返しつつ、頚部や肩・背中の緊張を取る操作を家内に頼んでやってもらってましたら、実際に症状が軽減してきました。
3日目の朝には症状は半減し、その夕方には9割以上が消失。4日目の起床時以降はまったくめまいは出なくなり、そのまま現在まで至っています。
あくまで10冊以上の専門書を読んで勉強していた上に、万が一にも”まずいな”と思う症状が出ていないかどうか気を配りながら行った事で、自分自身だから出来た事です。
一般的には専門医を受診して、危険な症候が無いかどうか必ずチェックしてもらう事を考えて下さい。
頚椎原性めまい・頭痛、疲労・過労によるめまい感、併存する首こり・肩こり・筋肉痛などには、無理のない手技を選択して行うカイロプラクティックケアがとても有効です。
予防としては、ストレスをためず、食事と睡眠に留意し、姿勢良く規則正しい毎日を送るに勝るものは無いと断言いたします。
腰痛・O脚矯正・骨盤矯正・姿勢矯正など。
福岡県福岡市「博多カイロプラクティック」